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2008年02月15日

●自民・民主両党が18歳成人・選挙権の議論開始

「18歳成人」自民憲法審も議論開始
(朝日新聞2008年2月14日)
 自民党の憲法審議会(中山太郎会長)は14日、公職選挙法の選挙権の年齢や民法の成人年齢を「18歳以上」まで引き下げることの是非について、検討を始めた。昨年5月に成立した国民投票法の投票年齢が「原則18歳以上」と定められたことに伴い、与党として環境整備を進める狙いがある。今後は週1回程度の会合を重ね、必要に応じて提言の取りまとめも検討している。
 会合では衆院法制局から、世界で選挙制度がある189カ国のうち、約9割にあたる166カ国の選挙権年齢が「18歳以上」であることが報告され、出席議員から「日本も世界標準に合わせるべきだ」との声が出た。また、「早く国会に憲法審査会を立ち上げ、憲法改正の内容についても議論すべきだ」との意見も出された。
 国民投票法は、同法が施行される2010年5月までに、年齢問題について「必要な法制上の措置を講ずる」と定めており、法相の諮問機関である法制審議会も検討を始めた。中山会長は記者団に「法制審の意見も参考にして我々も話を進めていく」と語った。

「18歳成人」議論に着手=国民投票法、2年後施行へ準備-自民憲法審
時事通信2008年2月14日
 自民党の憲法審議会(中山太郎会長)は14日、党本部で総会を開き、民法の成人年齢や公職選挙法の選挙権年齢などの引き下げの議論に着手した。昨年5月に成立した国民投票法が投票年齢を原則18歳以上としたのを受けた対応。衆参両院に設置された憲法審査会が野党の反対で開催できない状況が続いているため、党内の議論を先行させることにした。
 谷垣禎一政調会長はあいさつで「検討しなければならない法令は308本ある。審査会が一日も早く始動して再来年5月の(国民投票法の)施行までに準備が整うよう、多くの課題をこなさないといけない」と述べ、精力的な議論を求めた。これに対し、出席者からは「166カ国が成人も選挙権も18歳以上としており、世界の趨勢(すうせい)だ」と引き下げを支持する意見の一方、「相当な権利と義務が発生するから、18歳以下世代の教育が必要だ」と慎重な検討を求める声も出た。

民主党、選挙権年齢引き下げを検討
産経新聞2008年2月15日
 民主党の政治改革推進本部は15日の役員会で、選挙権年齢の引き下げや選挙時のインターネット活用、戸別訪問の緩和などを検討する小委員会を設置することを決めた。小委員長には野田佳彦元国対委員長を充てる。

●メルマガ第8号 「永田町」「霞ヶ関」との議論に参加を-18歳成人の法制審議会諮問を受けて-

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   NPO法人Rightsメールマガジン 第8号 2008年2月15日
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目次
1.「永田町」「霞ヶ関」との議論に参加を-18歳成人の法制審議会諮問を受けて-
2.成人は18歳?20歳?民法改正議論スタート
3.成人年齢18歳が38%、20歳が30%-Yahoo!意識調査-
4.関西学院大学AO入試に小林理事インタビュー新聞記事が出題


1.「永田町」「霞ヶ関」との議論に参加を-18歳成人の法制審議会諮問を受けて-
 鳩山法相が18歳成人の是非を法制審に諮問したことは新聞・テレビなどで大きく報
道されました。私たちは若者の社会参加・政治参加の観点での議論を法制審に求め
るとともに、並行して国民投票法を受けた公職選挙法の引き下げを議論するよう国会
・政党や総務省に求めます。
 今後は「永田町」(国会・政党)とともに「霞ヶ関」(官庁)との意見交換が重要になっ
てきます。ついては政治・政策やロビー活動に興味のある皆さんの積極的な参加を
呼びかけます。日程などの連絡をご希望の方は下記の必要事項をご記入のうえメ
ールでお申し込みください。あらためて詳しいご案内をいたします。
 あわせてメルマガやニュースで政治教育に関する本の書評執筆もお願いしている
のでご協力いただける方はご連絡ください。
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2.成人は18歳?20歳?民法改正議論スタート
(朝日新聞2008年2月13日)
 成人年齢を18歳に引き下げるのか、それとも20歳のままにするのか――。鳩山
法相は13日、法相の諮問機関・法制審議会に成人年齢の引き下げの是非について
諮問した。憲法改正の手続きを定める国民投票法(昨年5月成立)で投票年齢が18
歳以上とされたのに伴うもの。社会での「一人前」の基準を決める根本的な問題だけ
に賛否は分かれており、どのような結果が導かれるかは不透明だ。法務省は諮問と
並行して、世論調査などで広く国民の意見を聴くことも検討している。
 法制審はこれから賛成・反対の均衡に配慮しながら、学者に限らず、高校教師や企
業経営者など20人前後を部会の委員に選ぶ予定。
 法制審は3月にも議論を始め、1年がかりで答申をまとめる予定だという。引き下
げの方向になっても、法務省が民法の改正案を国会に提出するのは09年秋以降に
なる見通しだ。
 今回の諮問は一定の方向性を示さず、異例の「白紙」で行われたのが特徴。18歳
以上を投票年齢に定めた国民投票法の付則は、2010年の施行時までに民法の成
人年齢について「検討し、必要な法制上の措置を講ずる」と定める。成人年齢を18
歳に引き下げるか、20歳のままにするか、それぞれの立場で解釈できる余地も残さ
れている。
 国民投票法は、与党が民主党など野党の反対を押し切って採決。この過程で「玉虫
色」の付則が付けられた経緯がある。付則については、同じ与党の中でも「民法の成
人年齢も一緒に引き下げるのが前提」という主張があるのに対し、「過度な自由が与
えられ、伝統的な家族観が壊れかねない」などと引き下げに慎重な声も少なくない。
一方の民主党は、成人年齢の18歳引き下げが国民投票をめぐる与党との再協議の
前提だとの立場で、曲折が予想される。
 成人年齢の引き下げが実現すれば、日常生活に幅広く影響を及ぼす。
 例えば、未成年には親の許可のない契約なら取り消せるという「保護」がある。国
民生活センターに寄せられた、未成年が行った取引の解約に関する相談は06年で
3万7858件。成人年齢が引き下げられれば、18歳と19歳はこれまでの保護を受け
られなくなる。
 現在の民法では、親の許可があれば結婚できる最低年齢は「男性18歳、女性16
歳」。成人年齢が引き下げられれば、女性だけに「結婚に親の許可が必要な時期」が
残る。
 また、政府の検討会によると少年の保護処分を定めた少年法、飲酒・喫煙を禁じる
法律など年齢条項がある法令は308もある。民法改正に伴って他の法律も自動的に
改正されるとは限らないが、連動する可能性がある法律も少なくない。

3.成人年齢18歳が38%、20歳が30%-Yahoo!意識調査-
 1月23日~2月1日に実施した成人年齢についてのYahoo!意識調査で、18歳成人
が38%と最多を占めました。
 18歳の理由は国際的な基準や高校卒業などです。低年齢の理由には犯罪の低年
齢化や義務教育を基準とするなど、高年齢の理由には精神年齢の低さが挙げられ
ています。
http://polls.dailynews.yahoo.co.jp/quiz/quizresults.php?poll_id=1717&wv=1&typeFlag=1

4.関西学院大学AO入試に小林理事インタビュー新聞記事が出題
 2008年度の関西学院大学商学部AO入試の素材として、小林庸平理事の毎日新聞
インタビュー記事(下記参照)が使用されました。選挙権・成人年齢引き下げについ
て賛否を要約して自らの意見を述べる問題だったようです。受験生は未成年が多い
ので、どんな答案が集まったか興味深いです。
http://www.rights.or.jp/archives/2008/02/vote080201.html

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2008年02月14日

●法制審諮問をめぐって

「成年18歳」是非諮問 国民的議論欠かせず
(産経新聞2008年2月14日)
 法制審議会に諮問された成人年齢引き下げの是非。民法で定められた「20歳」という成人年齢が引き下げられた場合、その影響は民法だけでなく、ほかの法律にも及ぶ可能性がある。このため、引き下げについては賛否が分かれており、議論が白熱しそうだ。(森本昌彦)
■発端
 民法の成人年齢引き下げは、昨年5月の国民投票法の成立に基づいて、議論が始まった。国民投票法は投票権者を「日本国民で満18歳以上のもの」と規程した。
 だが、今回の諮問には「若年者の精神的成熟度及び若年者の保護のあり方の観点から、民法の定める成人年齢を引き下げるべきか否か等についてご意見を承りたい」との内容で、国民投票法との言葉は登場しない。
 背景には、民法で定めた成人年齢を引き下げることは各方面に大きな影響を与えるため、国民的な議論が必要との考えがある。
 法務省幹部は「通常なら方向性を示して意見を聞くが、今回は色々な方面に影響が及ぶので、十分に審議してもらうため白紙の状態で諮問した」としており、法制審の結論はまったく予想できない状況だ。
■海外は
 英、仏、独、米の多くの州などが18歳を成人年齢としており、欧米では18歳が主流だ。選挙権についても、国会図書館で調査した189カ国・地域のうち166カ国・地域が18歳から選挙権を認めている。
 一方、明治29年に民法が制定されてから成人年齢は20歳のままの日本。実際に成人年齢が引き下げられた場合、どんな変化が出てくるのか。
 民法が成人年齢引き下げの方向で改正されると、結婚などに影響が出る。現在は男性が18歳、女性は16歳から結婚ができるが、未成年のため親の同意が必要。成人年齢が18歳以上に引き下げられると、女性は親の同意さえあれば未成年でも結婚できるが、男性は成人になるまで結婚できなくなり、男女平等の観点から論争が起こる可能性もある。
 養子縁組も現行は20歳からだが、これが引き下げられる。民法第5条で定められたローンなどの商取引ができる年齢も引き下がることになる。現行法では詐欺まがいの商法の被害に未成年が遭ったとしても、契約を取り消すことができる。年齢引き下げは、未熟な若年層の保護が薄くなる恐れもある。
■賛否両論
 今回の諮問は、未成年の飲酒や喫煙、馬券購入などを禁止する法律にも影響する可能性があるため、賛否が分かれている。
 早大大学院法務研究科の棚村政行教授(民法)は「成人年齢を18歳とするのは世界全体の流れ。日本だけが20歳にしておかなければいけない合理的な理由はない。法的に大人として扱うことで自覚を持たせる効果もあるのではないか」と指摘する。
 一方で、精神科医の斎藤環さんは「成人式での騒動が毎年問題になるなど、本人も世間も20歳を成人として扱わない現実がある。法的な成人年齢という建前部分を下げることにどれだけの意味があるのか」と引き下げに反対の立場だ。
 社会的にさまざまな意見があることを踏まえ、法制審で審議するメンバーも従来よりも幅広い層から選ぶ見込みで、議論は紆余(うよ)曲折が予想される。

成人年齢検討ヒアリングなど活用
(NHK2008年2月14日)
 民法を改正して、成人年齢を今の20歳から18歳に引き下げるべきかどうか検討に入った法制審議会では、国民の声を幅広く聞く必要があるとして、さまざまな分野の代表からヒアリングを行うほか、世論調査などを活用する見通しです。
 鳩山法務大臣は13日、民法を改正して、成人年齢を今の20歳から18歳に引き下げるべきかどうかを法制審議会に諮問しました。これを受けて、13日の審議会では「国民生活にも大きな影響を与える問題なので、国民の声を幅広く聞く必要がある」といった意見が出され、新たに設置する検討部会の委員に、法律の専門家だけでなく、現役の高校教師や社会学者などを選ぶことを決めました。検討部会は来月、初めての会合を開く予定で、成人年齢の引き下げが、契約や結婚など多くの分野に影響するため、経済界や労働界、消費者問題の専門家など、さまざまな分野の代表からヒアリングを行う方向で調整が進む見通しです。また、世論の動向を探るため、政府が行う世論調査の活用や、とりわけ成人年齢の引き下げの対象となる18歳や19歳の若者については、法制審議会が独自の意識調査を行えないかも検討される見通しです。法制審議会は、こうしたヒアリングや調査の結果も踏まえて、1年近くかけて慎重に検討を進めることにしています。

2008年02月13日

●18歳成人を法制審議会に諮問

成人は18歳?20歳?民法改正議論スタート
(朝日新聞2008年2月13日)
 成人年齢を18歳に引き下げるのか、それとも20歳のままにするのか――。鳩山法相は13日、法相の諮問機関・法制審議会に成人年齢の引き下げの是非について諮問した。憲法改正の手続きを定める国民投票法(昨年5月成立)で投票年齢が18歳以上とされたのに伴うもの。社会での「一人前」の基準を決める根本的な問題だけに賛否は分かれており、どのような結果が導かれるかは不透明だ。法務省は諮問と並行して、世論調査などで広く国民の意見を聴くことも検討している。
 法制審はこれから賛成・反対の均衡に配慮しながら、学者に限らず、高校教師や企業経営者など20人前後を部会の委員に選ぶ予定。
 法制審は3月にも議論を始め、1年がかりで答申をまとめる予定だという。引き下げの方向になっても、法務省が民法の改正案を国会に提出するのは09年秋以降になる見通しだ。
 今回の諮問は一定の方向性を示さず、異例の「白紙」で行われたのが特徴。18歳以上を投票年齢に定めた国民投票法の付則は、2010年の施行時までに民法の成人年齢について「検討し、必要な法制上の措置を講ずる」と定める。成人年齢を18歳に引き下げるか、20歳のままにするか、それぞれの立場で解釈できる余地も残されている。
 国民投票法は、与党が民主党など野党の反対を押し切って採決。この過程で「玉虫色」の付則が付けられた経緯がある。付則については、同じ与党の中でも「民法の成人年齢も一緒に引き下げるのが前提」という主張があるのに対し、「過度な自由が与えられ、伝統的な家族観が壊れかねない」などと引き下げに慎重な声も少なくない。一方の民主党は、成人年齢の18歳引き下げが国民投票をめぐる与党との再協議の前提だとの立場で、曲折が予想される。
 成人年齢の引き下げが実現すれば、日常生活に幅広く影響を及ぼす。
 例えば、未成年には親の許可のない契約なら取り消せるという「保護」がある。国民生活センターに寄せられた、未成年が行った取引の解約に関する相談は06年で3万7858件。成人年齢が引き下げられれば、18歳と19歳はこれまでの保護を受けられなくなる。
 現在の民法では、親の許可があれば結婚できる最低年齢は「男性18歳、女性16歳」。成人年齢が引き下げられれば、女性だけに「結婚に親の許可が必要な時期」が残る。
 また、政府の検討会によると少年の保護処分を定めた少年法、飲酒・喫煙を禁じる法律など年齢条項がある法令は308もある。民法改正に伴って他の法律も自動的に改正されるとは限らないが、連動する可能性がある法律も少なくない。

「成人18歳」の是非を諮問、結論は1年後の見通し
(読売新聞2008年2月13日)
 民法が20歳と定めている成人年齢について、鳩山法相は13日午後、法制審議会(法相の諮問機関)に引き下げの是非について諮問した。
 明治時代の民法制定以来、110年以上変わらなかった成人年齢の引き下げについて、本格的な議論を始めるものだ。結論は1年後に出る見通し。
 諮問のきっかけとなったのは昨年5月に成立した憲法改正の手続きを定めた国民投票法だ。同法の付則が「2010年の施行までに公職選挙法、民法その他の法令について検討を加える」と規定したことを受け、政府は「年齢条項の見直しに関する検討委員会」を設置。昨年11月に計191本の関連法を関係省庁が検討する方針を決めた。
 法制審は民法学者だけでなく、社会学者、大企業・中小企業経営者、消費者団体、家庭裁判所、高校教師などの代表から幅広く委員を選任。委員は他の法律への影響などは考慮せず、「若年者の精神的成熟度と若年者の保護のあり方」の観点から成人年齢を18歳に引き下げることの是非を主に議論する。総務省は「民法の成人年齢が引き下がらない場合、公職選挙法だけが引き下がると、整合性に問題が生じる」としており、各省庁は法制審の議論を見ながら、引き下げの是非を検討する。

成人年齢:18歳成人の是非を法制審に諮問…法相
(毎日新聞2008年2月13日)
 鳩山邦夫法相は13日、「成人」の年齢20歳を引き下げる民法改正の是非について、法制審議会に諮問した。原則18歳以上を投票年齢と定めた国民投票法の付則で、民法などの年齢条文引き下げを2010年の施行までに検討すると規定しているため。しかし、法相は引き下げるべきかどうか方向性を示しておらず、異例の「白紙諮問」となった。
 満20歳の成人年齢は1898年の民法施行以降、変わっていないが、仮に18歳に引き下げると民法上、ローンなどの契約や親の同意なく結婚できる年齢などに影響し、「成年」の文言が含まれる他の法律条文(約700)も自動的に18歳に下がることになる。一方、飲酒喫煙や少年法、公選法など「20歳」と表記している条文は自動的に下がらないが、法律見直しの論議に発展する可能性はあり、審議会での論議はさまざまな分野に影響しそうだ。【坂本高志】

「18歳成人」難題抱え諮問・法相、民法改正で法制審に
(日本経済新聞2008年2月13日)
 鳩山邦夫法相は13日、法制審議会(法相の諮問機関)に、民法の成人年齢を20歳から18歳に引き下げる法改正の是非について諮問した。選挙権、商取引、結婚、飲酒・喫煙……。政治・経済から日常生活にまで影響を与える明治以来の社会通念の変更だけに、世論が割れる可能性もある。法制審は慎重に議論し、2009年をメドに結論を出す方針だ。
 成人年齢引き下げの検討は、昨年成立した国民投票法(憲法改正手続き法)が原則18歳以上に投票権を付与したことに伴う措置。20歳以上を成人とした民法の規定は法制定から110年以上も変わっていない。公職選挙法や少年法、未成年者喫煙禁止法など、民法の影響を受ける法律も多く、法体系の抜本見直しにつながる案件だ。
 民法では20歳以上の成人にローンなどの契約や養子縁組で親になる行為を認めている。未成年者は財産処分の際、親権者など「法定代理人」の同意がいるほか、男性18歳、女性16歳から可能となる結婚でも親の同意が必要。検討対象はかなり広い。

「18歳成年」を諮問へ民法改正是非で鳩山法相
(産経新聞2008年2月13日)
 民法で定める成人年齢を20歳から引き下げる是非について、鳩山邦夫法相は13日午後、法制審議会(法相の諮問機関)に諮問する。約1年をかけて議論し、一定の方向性を打ち出す方針。成人年齢は民法で定めた結婚や取引行為のほか、飲酒や喫煙にも影響する可能性があるだけに、賛否をめぐり白熱した議論が展開されそうだ。
 昨年5月に成立した憲法改正手続きのための国民投票法が、投票できる年齢を18歳からと定めたことに伴う諮問。同法の付則には、平成22年5月の施行日までに公職選挙法や民法などの規定について検討を加え、必要な措置を講ずるよう記載されている。
 現行の民法では、「年齢20歳をもって、成年とする」と規定。成人年齢の引き下げの是非について法制審で検討が始まるのは、民法で定めた成人年齢が変わった場合、ほかの法律などに与える影響が大きいためだ。
 国民投票法の成立を受けて、政府が設置した「年齢条項の見直しに関する検討委員会」が年齢条項がある法律、政令、府省例をリストアップしたところ、計308本が該当。その中には未成年の飲酒や喫煙を禁じた法律など、社会的な論議が巻き起こりそうなものも含まれ、各省庁は民法改正の行方を見守ったうえで、所管する法律などを検討するとみられる。
 海外では、韓国、ニュージーランド、タイは成人年齢を20歳としているが、英国、仏、独、米の多くの州は18歳を成人年齢としている。

「18歳で成人」法制審に諮問=是非問う異例の形に
(時事通信2008年2月13日)
 鳩山邦夫法相は13日、法制審議会(法相の諮問機関)総会で、民法の成人年齢を20歳から欧米並みの18歳に引き下げることの是非について諮問した。昨年5月に成立した国民投票法で、投票年齢が原則18歳以上と規定されたのを受けた措置。ただ、世論が二分される可能性があるため、方向性を示さない形の異例の諮問となった。法制審は約1年かけて結論を出す。
 法務省は審議の参考として、内閣府を通じて世論調査を行うことを検討している。法制審の審議によっては、成人年齢が20歳のままとなる可能性もある。
 国民投票法は付則で、2010年の施行までに、公職選挙法や民法など関連法の整備を行うよう求める一方、それまでは投票年齢は20歳以上としている。政府は関連法案の提出時期について、09年秋の臨時国会か10年の通常国会を念頭に検討する。

20歳?18歳?成人年齢で諮問
(NHK2008年2月13日)
 鳩山法務大臣は、民法を改正して、成人年齢を今の20歳から18歳に引き下げるべきかどうかを法制審議会に諮問しました。成人年齢の引き下げは、契約や結婚など幅広い分野に影響するだけに、法制審議会は1年近くかけて慎重に検討を進めることにしています。
 去年成立した、憲法改正の手続きを定める国民投票法は、投票権を原則として18歳以上としており、これに伴って法律の付則で、民法や公職選挙法などについて、法律を施行する再来年の5月までに検討を加え、必要な措置を講じるとしています。これを受けて鳩山法務大臣は13日に開かれた法制審議会の総会に出席し、「民法の定める成人年齢を引き下げるべきか否かについてご意見を承りたい」と述べ、民法を改正して、成人年齢を今の20歳から18歳に引き下げるべきかどうかを諮問しました。成人に満たない未成年者の契約には親権者の同意が必要で、未成年者の結婚には父母の同意が必要なほか、20歳未満の飲酒や喫煙が法律で禁止されているのは民法の規定を前提としており、成人年齢の引き下げは幅広い分野に影響します。このため、法制審議会は1年近くをかけて慎重に検討を進めることにしており、大人としての精神的な成熟度が何歳から備わっていると言えるのかや、未成年が受けられる法的な保護が何歳まで必要なのかなどが議論の焦点となる見通しです。

2008年02月07日

●18歳成人をめぐる動向

“成人年齢引き下げ”具体的議論へ
(NHK2008年2月4日)
 自民党の憲法審議会は、憲法改正の手続きを定める国民投票法の付則で、成人年齢などを18歳に引き下げるよう法整備を図るとしているのを受けて、こうした引き下げをした場合に、関連する法令をどれだけ見直すのかなどについて、具体的な議論を始めることになりました。
 憲法改正の手続きを定める国民投票法では、投票できる年齢を原則として18歳以上としており、これにあわせて法律の付則で、民法や公職選挙法を改正して、成人年齢や選挙権を与える年齢なども18歳に引き下げるよう法整備を図ることが盛り込まれています。これについて自民党の憲法審議会は、衆参両院への設置が国民投票法で定められている憲法審査会が野党側の反対で発足できないなか、党独自に検討する必要があるとして、今週にも会合を開いて具体的な議論を始めることになりました。この中では、成人年齢などを20歳から18歳に引き下げた場合に、関連する300余りの法令のうち実際にどれだけを見直すのかや、見直し作業の進め方などを検討することにしています。

「18歳で成人」の是非検討、鳩山法相が法制審に諮問へ
(日本経済新聞2008年2月5日)
 鳩山邦夫法相は、民法で「20歳以上」となっている成人年齢を「18歳以上」に引き下げるべきかどうかの検討を13日の法制審議会に諮問する方針だ。2009年をめどに結論を出す。結婚、飲酒・喫煙など社会生活のみならず、さまざまな商取引のあり方にも影響する問題だけに賛否が分かれている。
 昨年5月に成立した国民投票法(憲法改正手続き法)が投票年齢を「原則18歳以上」と規定。付則で公職選挙法や民法などについて「(2010年5月の法施行までに)検討を加え、必要な措置を講じる」と明記していた。

「18歳は、まだ未熟」?揺れる「成人」引き下げ
(朝日新聞2008年2月7日)
 18歳以上に国民投票法の投票権が与えられるのに連動して、成人の年齢も18歳に引き下げる当初の想定が揺れている。鳩山法相は13日の法制審議会に、民法改正の是非を諮問する予定だが、法務省は一定の方向性を示さず「白紙」で臨む。「18歳は、まだ未熟だ」として成人年齢の引き下げを疑問視する声が背景にあり、法制審に中立的に諮問するのは異例だ。大人は「18歳」になるのか、それとも「20歳」のままか。議論が本格化する。
 成人年齢を18歳に引き下げる議論のきっかけは、議員立法で昨年成立した国民投票法だ。付則で、投票年齢にあわせて3年をめどに公職選挙法、民法などの関連法について「検討を加え、必要な法制上の措置を講ずる」と明記された。
 07年4月の衆院特別委員会でも、与党提案者の保岡興治・元法相は「民法上の判断能力と参政権の判断能力とは一であるべきだという前提。成人年齢と選挙年齢を合わせることでこそ、国民にしっかりと受け止められる」と述べた。
 「契約や結婚などで責任を持たせれば、若者の独立心を高められる」「経済活動も活発になる」。引き下げを求める意見は以前からあり、欧米など世界の成人年齢の潮流も18歳だ。
 一方で引き下げに対し、与党内でも異論が少なくない。「親の同意なく財産を取得する権利」「親の同意なく結婚する権利」など民法の規定について、引き下げによって問題が生じるという意見もある。
 こうした事情を背景に、法制審は政府の方向性を示した上での諮問が通例だが、「引き下げの可否を問う」とする中立的な立場で審議することになり、成人年齢が20歳から変わらない可能性も出てきた。
 ある法務省幹部は「国民投票の時点では一種のブームで引き下げが叫ばれたが、『若者の成熟度が昔より増したわけでもない』との疑問が出てきたのだろう」とみる。
 一方で、議論が多岐にわたるため、法務省は、通常は学識者が中心になる法制審の委員に高校教師や企業経営者など幅広い人材を選び、消費者団体からも話を聞く方針だ。審議の行方は、飲酒・喫煙を禁じる法律など多くの法律に影響するだけに、様々な議論が予想される。

2008年02月01日

●成人年齢18歳が38%、20歳が30%-Yahoo!意識調査-

 1月23日~2月1日に実施した成人年齢についてのYahoo!意識調査で、18歳成人が38%と最多を占めました。
 18歳の理由は国際的な基準や高校卒業などです。低年齢の理由には犯罪の低年齢化や義務教育を基準とするなど、高年齢の理由には精神年齢の低さが挙げられています。

●関西学院大学AO入試に小林理事インタビュー新聞記事が出題

 2008年度の関西学院大学商学部AO入試の素材として、小林庸平理事の毎日新聞インタビュー記事が使用されました。選挙権・成人年齢引き下げについて賛否を要約して自らの意見を述べる問題だったようです。受験生は未成年が多いので、どんな答案が集まったか興味深いです。


●ニュース第19号発行

 ニュース第19号を発行したので目次を掲載します。ニュースは18歳成人・選挙権や政治教育に関する動き、若者や関係団体の活動などをA4版8ページに掲載して季刊で発行します。会員でない皆さんはこの機会にぜひご購読ください。

18歳成人の是非を法制審議会で議論開始-各法令の対象年齢ごとに議論を-/1
本の紹介/3
社会へのまなざしを育てたい 団体紹介/ど・あっぷ!/4
英国におけるユースカウンシル(青年議会)政策-ヨーロッパ調査報告から-/5
AO入試問題にRightsが登場-関西学院大学で毎日新聞インタビュー記事が掲載-/5
20歳選挙権をめぐる戦後の議論-国会会議録を読む-/6
2008年度通常総会のご案内/8
あなたの参加がRightsの活動を支えます/8

ニュース第19号